カンボジア

COUNTRY ACTIVITIES

カンボジア

JPRのカンボジア支援は、2008年の先行調査を起点に、短期支援、長期滞在型支援、 災害派遣部隊RRC711の育成、防災学校設立支援へと発展してきました。

活動概要

カンボジア

カンボジアでは、交通事故の増加や防災システム未整備を背景に、 消防・救急・救助を統合的に担う体制づくりと、それを支える人材育成が大きな課題とされてきました。

JPRは、現地調査を重ねたうえで、単なる物資提供にとどまらず、 現地で継続的に機能する消防・救急・救助体制の構築を目指して技術支援を進めてきました。

カンボジアにおける交通事情の一例
交通事情の一例

支援の始まり

2008年先行調査

2008年 先行調査

JPRは他団体からの依頼を受け、2008年にカンボジアで救急救助体制に関する先行調査を実施し、 現地が抱える深刻な課題を把握しました。

2009年短期支援開始

2009年 短期支援開始

2009年には複数回の短期支援が行われ、 基本的な救急、救助、消防活動に関する指導が開始されました。

2010年長期滞在型支援へ

2010年 長期滞在型支援へ

2010年以降は長期滞在型支援に移行し、 現地で継続的に育成と運用を支える体制づくりが本格化しました。

RRC711部隊の設立と育成

JPRは、カンボジア王国軍Brigade70内に、同国初となる火災・救急・救助や各種災害に対応する 災害派遣部隊「Rapid Rescue Company 711(RRC711)」の設立と育成を支援してきました。

その過程では、消防車両や救急救助資器材の寄贈に加え、 現地でそれらを安全かつ有効に活用するための人的支援が重視されました。

主な支援内容

救急分野

救急車資器材の整備、バイタルサイン観察、応急処置、 現場到着時の初期観察、全身観察、搬送法などの教育が実施されました。

救助分野

交通事故車両からの救出、高所救助、救助資機材の取り扱い、 ロープ結索、負傷者救出などの実践的訓練が行われました。

消防分野

消火ホース延長、送水、中継送水、はしご進入、空気呼吸器の取り扱い、 火災建物進入時の安全管理など、日本式消防活動の技術支援が行われました。

制度づくりと教育体制の整備

2010年度および2011年度には、自治体国際協力促進事業(モデル事業)として 「カンボジア王国における防災システム整備支援プロジェクト」が実施され、 救急・救助・防災危機管理システムを担うリーダー育成と防災教育学校の開校が目標に据えられました。

2012年度以降は、プノンペン経済特区を防災システムのモデル地区として位置づけ、 日本式の防災対応や組織づくりの伝承が進められました。

日本での研修受入と防災学校

2013年度には、指導者となるカンボジア人隊員3名が日本で研修を受け、 神戸市消防局などで各種の実務研修が行われました。

さらに2016年には、シアヌークビルに「カンボジア・日本友好防災学校」が設立され、 警察消防、軍警察、RRC711新人隊員を対象としたカンボジア版消防学校が開始されました。

2018年以降の展開

2018年度には、カンボジア内務省からの要請を受け、 内務省警察官、交通警察官、消防担当警察官に対する消防・救急・救助技術支援が新たに開始されました。

この段階では、RRC711の指導者が中心となって防災学校を拠点に教育を進める体制が整い、 「カンボジア人によるカンボジア人のための防災教育」へ発展しました。

活動の特徴

長期継続型支援

単発の訪問ではなく、短期支援から長期滞在型支援へ発展し、 現地に根づく体制整備と人材育成が進められました。

ゼロからの組織づくり

何もない状態から消防・救急・救助を担う組織を立ち上げ、 実働部隊として認知されるまで育成した点が大きな特徴です。

現地化への移行

日本側が教えるだけでなく、現地隊員が指導者となり、 カンボジア国内で継続できる教育体制へと段階的に移行してきました。

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