このたび、専門誌『救急救命士ジャーナル』6巻2号において、NPO法人日本国際救急救助技術支援会(JPR)の国際協力活動に関する記事が掲載されました。
掲載記事「海を渡る救急の志(こころざし)― 国際協力がもたらす救急現場の変革 ―」では、JPRの設立の経緯や活動理念、これまでの海外支援活動、そして現在取り組んでいるザンビアでの救急救助体制強化に向けた活動について紹介されています。
JPRは、阪神・淡路大震災を経験した元消防職員らにより、震災から10年となる2005年1月17日に設立されました。当会の国際協力は、災害発生時に一時的に支援へ向かう活動だけを目的とするものではありません。平時から現地の消防士や救急救助関係者に技術支援を行い、その国や地域の指導者を育成し、現地で継続できる体制づくりを目指している点に特徴があります。
記事の中では、「助けに行く」だけではなく、「現地の人が現地を守れるようになる」ことを重視するJPRの姿勢が紹介されています。これは、資器材や技術を届けるだけでなく、現地の消防・救急救助機関が自ら学び、伝え、次の世代へつないでいくための土台づくりでもあります。
JPRはこれまで、カンボジア、ラオス、バルバドス、モルドバなどで支援活動を行ってきました。現在は、ザンビアの首都ルサカにおいて、増加する交通事故負傷者への救護体制強化に向けた支援に取り組んでいます。
当会の活動は、会員の会費や参加者個人の負担、家族や職場の理解に支えられながら継続されてきました。近年では、これまでの活動実績をもとに、JICA事業やODA関連事業など、公的な国際協力との連携も広がりつつあります。
今回の記事掲載を通じて、JPRが大切にしてきた国際協力の考え方や、現地の消防・救急救助体制の向上を支える活動の一端を、多くの方に知っていただく機会となりました。
JPRは今後も、現地の人々が自らの地域を守る力を高められるよう、消防・救急救助技術の支援と人材育成に取り組み、持続可能な救急救助体制の向上に貢献してまいります。
【掲載情報】
救急救命士ジャーナル 6巻2号 67-69頁、2026年
「海を渡る救急の志(こころざし)― 国際協力がもたらす救急現場の変革 ―」
